食中毒を知ろう!〜黄色ブドウ球菌〜

こんにちは!

ご覧いただきありがとうございます。

食品を扱う街の個人店、中小規模の工場へHACCP導入をゼロからサポートする専門家、
三村はるかです。 

HACCPの導入・継続、日々の一般衛生管理の見直し・運用をサポートしています。

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食中毒事件の原因菌として「黄色ブドウ球菌」をご存知ですか?

聞いたことはあるけど、どういう菌なの?
と疑問を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。


そこで今日は「黄色ブドウ球菌を理解しよう!」
をテーマにお話ししたいと思います!


この菌、人の皮膚や鼻などにも存在する非常に身近な菌なんですよー!
では、解説スタートです♪

◆黄色ブドウ球菌(ブ菌なんて呼ばれたりもします)

菌の特徴
人の皮膚や鼻にも存在しますが、
特に多く存在するのが化膿創(細菌により膿んでしまった切り傷)と言われています。
黄色ブドウ球菌は、「エンテロトキシン」という毒素を産生する性質があります。
この毒素は耐熱性が強いため、1度生まれると通常の加熱調理では死滅しません。

症状
潜伏期間は1〜5時間、比較的早く発症します。
嘔吐、腹痛、下痢が主な症状で、発熱はほとんどありません。

原因食品
おにぎり、弁当、和洋生菓子、サンドイッチなど、

人の手が直接食品に触れる可能性の高いものがあげられます。

黄色ブドウ球菌原因食品おにぎり


それでは、最後に最も重要な予防方法です。

予防方法
1)手指の消毒は厳重に行なってください。

2)手荒れや傷(特に化膿創)のある人は、
食品に直接触れる作業はせず、調理作業にも従事しないようにしましょう。


3)黄色ブドウ球菌自体は熱に弱いです。
毒素を産生する前であるば加熱調理をすることで死滅します。


4)黄色ブドウ球菌は20℃以上で毒素であるテトロドトキシンを産生します。
よって、20℃以下の低温保存を行いましょう。


5)手はもちろん、鼻やのどにも存在する菌です。
調理中は手袋やマスクをするとより効果的です。

以上、黄色ブドウ球菌についてお話ししました。

いかがでしたか?

「黄色ブドウ球菌」、とても身近に存在している菌だからこそ、
予防方法を理解して確実に防いでほしいです。

食中毒は、どんな食品でどういう食中毒が起きるのか、
そしてそれらはどうすれば予防できるのかを知ることが大切です。

特に自分のお店で頻繁に使用する食材については要チェックです!
このブログでも随時お伝えしていきますね!

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