【HACCP】世にも恐ろしい商品回収④〜SNSの対応、さらなる難敵〜
こんにちは!
ご覧いただきありがとうございます。
食品を扱う街の個人店、中小規模の工場へHACCP導入をゼロからサポートする専門家、
三村はるかです。
HACCPの導入・継続、日々の一般衛生管理の見直し・運用をサポートしています。
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昨日に引き続き、
もし商品事故を起こしてしまったら・・・第4回です。
今日は最後のポイント
④保健所とお客様だけでは終わらない火消しの仕事が待っている!
についてお話しします!
いよいよ回収も大詰めです。
第1回でお話しした通り、保健所が都道府県のHPに回収情報の載せたとします。
そうすると消費者庁と農林水産省が動き出してしまいます(動かなくていいのに)。
まず消費者庁ですが、
彼らはリコール情報サイトを運営しています。
頼んでないのに、そこに回収情報が載せられてしまうのです。
この回収情報は非常に消費者にとっては有益な情報でありますが、
いつまでも自分の企業の名前が出ていて良い気分な人はいないですよね・・・。
そして、回収が終了したらまず、
都道府県のHPからは回収情報が自動的に削除されます。
しかし、このリコールプラスは自動的に削除されません。
載せる時は自動的なのに、
消す時はこちらから消してくださいとアクションを取らないと消してくれません。
なので、都道府県の回収情報が消えたということをメールか何かで連絡して、
すぐに回収情報を消すように依頼してください。
またエゴサーチして、
他の回収情報サイトに転記されているとにきは消すように依頼したほうが良いと思われます。
twitterやまとめサイトで広がってしまうと収拾がつかなくなってしまいます。
さてもう一つが、
農林水産省の方が突然やってくる可能性があります。
これは保健所と全然別組織でやってくるので、話がまったく通じてない状態でやってきます。
事故の詳細を一から説明しますが、私の工場で対応した際、
彼らは事故のことよりも表示のことを見ていた時間の方が多いように感じました(個人の感想です)
ということは、事故に関係ない成分表示について指摘をしてきたりするわけです。
一体何しにきたんでしょうか。。。
と思われるかもしれませんがこの省庁も力を持っているわけで、誠心誠意懇切丁寧に対応するようにしましょう。
以上、私自身が経験した商品回収事故の経験をもとに、対応するためのポイントをお伝えしました。
商品回収事故にまでなってしまうと、金銭的なダメージはもちろんですが、
お客様や保健所等、様々な対応などに追われて精神的にも辛い思いをしてしまいます。
あの時きちんと確認していれば・・・
もう少し注意して作っていたら・・・
と後悔しても遅いです。
私自身もこんな経験はもう二度としたくないと心から思いました。
1度HACCPを導入しても見直しをして改善をしていかないとこのような事故を起こしてしまう可能性もあります。
皆さんにはこのような経験をして欲しくないです!
そのためには、日頃から商品製造をする際のリスクはなにか、
そのリスクに対して対応できているかを意識しながら製造していってくださいね。
そしてHACCP導入後も気をぬくことなく、継続的な見直しを行い、
正しい運用ができる仕組みづくりを行なっていってほしいと思います。
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