正しい手洗いわかりますか?

こんにちは!

ご覧いただきありがとうございます。

食品を扱う街の個人店、中小規模の工場へHACCP導入をゼロからサポートする専門家、
三村はるかです。 

HACCPの導入・継続、日々の一般衛生管理の見直し・運用をサポートしています。

★☆★

突然ですがクイズです✨
今回は従業員教育にも使えるクイズでお送りしたいと思います!


では問題です。
次の4つの選択肢のうち、
衛生的とは言えないものはどれでしょうか。

1. 手を洗った後、ペーパータオルで手を乾かす

2. 手を洗えないときに手指消毒剤を使う

3. 石鹸を使用して手と手首を泡立てる

4. 手を洗った後、ペーパータオルを使ってトイレのドアを開ける

この中で1つだけ間違った対応をしているものがあります!
わかりますか??

・・・・・・・・・・・・・・・・・

衛生管理手洗い





正解は・・・です!
簡単でしたか?

では、早速解説をしていきましょう!

1は正しいです。
手を洗った後濡れたままだと、
その後何か別のものを触った時に、
それらに付着した菌を
付着した水分を介して手にもらいやすくなります。

また水分が残っている状態では、
その後の消毒液(例えばアルコール)の濃度が水分により薄まり、
消毒の効果が低下する恐れがあります。
よって、ペーパータオルやジェットタオル等でしっかり乾燥させることが重要です。



3は正しいです。
手洗いもきちんとやろうとするとかなり大変です。
意外にできてると思っている人でも、
手の一部分しか洗っていなかったりすることがあります。
手のひらだけでなく、手首まで洗えると衛生度が上がります。


4は正しいです。
トイレはお客様も使用します。
従業員が徹底できたとしていても、
お客様ができているとは限りません。

せっかく綺麗に洗っても、
汚れたドアノブを触ることでまた手を汚染させてしまいます。

ペーパータオルを利用したり、
ヒジや足などでドアを開けることができれば、
直接手で触れる必要が無くなり、汚染が抑えられます。


さて、2は間違いです。
いや、ちょっと待って!
例えば手に汚れがついていても
それを消毒するのが消毒剤の役割なんじゃないかと思っているあなた!

確かにそういう一面もあります。
しかし!
消毒剤は基本的には
汚れの表面しか殺菌できない
と思ってください。

つまり、汚れた手というのは汚れ=細菌が厚みをもって存在している手です。
厚みのもった細菌の表面は殺菌できるかもしれませんが、
中まで消毒できません。
ということは手には菌が残った状態になっています。
ですので、しっかり石鹸で手洗いをし、
厚みのある細菌をしっかり洗い流してください。

残念ながら普通の石鹸自体には
殺菌の効果はほとんどありません。。。

手洗いで石鹸を使用する目的は、ぬるぬるさせて
手の指紋やシワなどに入り込んでいる細菌を浮かび上がらせ、
水で流すことが目的です。


そうすることで大部分の細菌を流し、
あと0,000・・・%残っているかもしれない細菌を
消毒するために消毒剤が出てくるというわけです。


そのような0,000・・・%の細菌でもそれがノロウイルスだったら、
ほんの数十個が食品からお客様の口に入ってしまっただけで症状が出ます。
なので、手洗いだけでも不十分、消毒だけでも不十分。
両方しっかり行なって安心できるというわけです。


手洗い1つでも奥が深いですよね〜
従業員の皆様にもクイズ!やってみてはいかがですか??(^^)

 

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