HACCP対応商品って必要なの?

こんにちは!

ご覧いただきありがとうございます。

食品を扱う街の個人店、中小規模の工場へHACCP導入をゼロからサポートする専門家、
三村はるかです。 

HACCPの導入・継続、日々の一般衛生管理の見直し・運用をサポートしています。

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皆さんのお店にはいろいろな商品を売り込みに業者の方がいらっしゃると思います。

さて、その中で「HACCP対応商品」というのを見かけたことはないでしょうか。
「HACCP対応商品」と言われると
HACCPにはこの商品を使用しなくてはいけないのではないか
という気がしてきますよね。

しかし、HACCPには特定の材質や道具を使用しなさいという決まりはありません。

HACCP対応商品が必ずしも必要!ということはありませんので、
名前だけで騙されないようにしてください。

では、HACCP対応商品とはいったいどういう物なのでしょうか。

下記のような商品がHACCP対応商品となっています。

①色分け管理された掃除用具
②割れない(にくい)鏡(ステンレス製)
③混入しても金属探知機で検知できるたわし等


例えば、掃除用具を色分け管理する場合、

・生肉が付着した調理器具を洗うブラシ・・・
・お客様に提供したお皿を洗うブラシ・・・

という分け方ができるので、
「生肉に付着した菌がブラシを介してお皿に付着する可能性があります。
二次汚染を防止するために色分けすると管理しやすいです。」

と業者がセールスしに来るかもしれません。

確かに間違ってはいません。私も管理はしやすいと思います。

しかし、だからと言ってHACCPでは
絶対ブラシは色分けしないといけないかというとそんなことはありません。

そもそもHACCPは
「原料や工程に対するハザード(危険なポイント)を特定し、
それらを管理しながら製造を行うやり方」

としか決まっていません。

逆にやり方については、
ハザード(危険なポイント)が管理できる方法であれば何でもよい
ということになります。

つまり、、、

◆色分けブラシの業者が考えるHACCP的な思考では、
ハザード(危険なポイント)・・・汚れ(菌)の付着
管理する方法・・・ブラシの色わけ


となりますが、

◆私たちが考えるHACCP的な思考では、
ハザード(危険なポイント)・・・汚れ(菌)の付着
管理する方法・・・ブラシにマジックで生肉用と野菜用と書いて使い分ける


でも良いわけです。

同じようにHACCP対応商品として販売されている②の割れない鏡にしても、

例えば
・鏡に飛散防止用のテープを購入して貼り付ければ、
鏡が割れてガラスが入る恐れも少なくなります。
(鏡を新しく購入するよりは安く済むかもしれません。)

このように工夫次第でお金をかけずに管理することは可能なのです。

本来HACCPの導入は、お金をかければできる!というものではありません。
なるべくコストをかけずにHACCPの考え方を取り入れていきたいですよね!

特に施設や設備はお金をかけると膨大になってしまう可能性があります。
もちろん、使いづらい物や修理が必要な場所には
お金を使って改善した方がいい場合がありますが、
日々の衛生管理で必要な物や道具はアイディアを出し合って改善することもできます!

お金をかける場所、かけなくても対応できる場所を見極めて
衛生管理を進めていきましょう(^^)

HACCP対応商品


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