お店を守る!災害時の対策について

こんにちは!!

ご覧いただきありがとうございます。

街のお店のHACCP導入をゼロからサポートする専門家、
樋山はるかです。 

HACCPの導入・継続、日々の一般衛生管理の見直し・運用をサポートしています。

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九州、四国・中国地方で猛威を振るった台風10号。
台風の影響で停電など多くの被害にあわれたお店も多いのではないでしょうか?

お店を経営している皆さまから停電時の管理についてお問い合わせをいただいたため、
こちらのブログでもお伝えしたいと思います。

災害時の備え〜停電〜電力復旧後にやること

①停電に備えよう!
・停電が発生しても冷蔵庫内の食品が可能な限り新鮮に保たれるよう、
冷蔵庫温度は低温(5℃以下)に設定をしておきましょう。

②停電中にやることはこれ!
・冷気が逃げないようにするため、冷蔵庫と冷凍庫のドアは開け閉めせず、
 なるべく閉じたままの状態にしておきましょう。
・電源が切れた時間をメモしておきましょう。電力が回復した際に食品が使用できるか、判断の材料になります。

③電力回復後に食品がしようできるか、確認しよう!
・停電から電力回復までの時間が2時間以内の場合、冷蔵庫・冷凍庫の食品共に使用できる可能性が高いです。
・停電から電力回復までの時間が2〜4時間かかった場合、すぐに食べる場合は消費することができますが、
  電力が回復した後の冷蔵庫保管はせずに、廃棄しましょう。
・4時間以上停電が続いた場合は、残念ながら食材を廃棄するようにしましょう。

電力復旧後食材は使用できるの?

停電が起きてしまった場合、
電力復旧後に食材が使用できるかどうか悩みますよね。。。

どのような判断をすればいいのでしょうか・・・?

  1. 冷蔵品は特に注意が必要です。電力回復後すぐに、温度計で食品の内部温度を確認するとよいでしょう。
  2. 4時間以内に電力が回復した場合でも、悪臭、べたつき、ぬめり、異常な色など、腐敗の明らかな兆候を示す食べ物は廃棄してください。特に生肉・生魚は注意です。
  3. 冷凍品については、食品がカチコチに固く冷凍されていても、パッケージの内側に氷の結晶が残っている場合は、食品が再冷凍された可能性があるので廃棄する方が安心です。
  4. 解凍し始めた(すでにカチコチに凍っていない)、または解凍されてから再度冷凍されてしまい、霜焼けが発生した冷凍食品についても廃棄したほうがよいでしょう。

レストランの照明が消えた場合の対処方法

お店の営業中に停電が起きてしまったら・・・お店全体が動揺してしまいますよね。
そこで、停電による混乱と食品の無駄を最小限に抑えるための対策をご紹介します。

  1. 停電になった時刻をメモします。
  2. 調理中の食品で、停電時に安全な調理温度に達していない物は廃棄しましょう。
  3. 低温環境を保つため、絶対に必要な場合を除き、冷蔵庫・冷凍庫のドアは開けないようにしましょう。
  4. 必要に応じて、氷の袋を冷蔵庫・冷凍庫に入れて、温度をより低温に保つようにしましょう。


災害時はお店側もお客様側もとても不安になります。
日々の管理で準備をしていても実際に停電がおきてしまうと、
復旧できるか、お店は大丈夫か?不安が募ってくると思います。

台風が落ち着いた後、今回ご紹介したポイントに照らし合わせて確認をしていただけると
判断がつきやすいかと思います。
今回の記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

まだまだ警戒が必要な地域もあります。
くれぐれもお気をつけてお店の復旧作業等進めていただけたらと思います。

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