外国人従業員への教育に苦戦・・・
こんにちは!
ご覧いただきありがとうございます。
食品を扱う街の個人店、中小規模の工場へHACCP導入をゼロからサポートする専門家、
三村はるかです。
HACCPの導入・継続、日々の一般衛生管理の見直し・運用をサポートしています。
★☆★
最近街を歩いていると、
コンビニや飲食店など多くのお店で外国人の方が働いているところを目にします。
私が勤務していた食品工場でも、全従業員の1/3以上は外国人の方が働いていました。
その中でも特に多かった国が、南米系(パラグアイやポルトガル等)、フィリピン出身の方でした。
その他には中国やタイ、ミャンマー、カンボジアなどなど様々な国の方々が一緒になって働いていました。
皆さん慣れない環境の中日々一生懸命お仕事をしてくださってましたが、
とにかく大変だったのが品質向上に向けての教育です。
教育をする上で特に大きな壁だったのが言語理解でした。
私が言っていることが伝わっているのか、理解しているかの確認がとても難しいのです。
使用言語全体の割合としては、
なんとなく日本語を聞く・話すはできるという方が2/3くらい、
残りの1/3がほとんど日本語は分からないけど英語ならわかるという方、
自分の母国語(英語以外の言語)しかわからないという方といった感じです。
もちろん流暢な日本語を話し、読み書きができる方もいらっしゃいます。
そういう方は私たち日本人社員ともコミュニュケーションが上手く取れるので、
教育係やリーダーに任命されていました。
基本的に掲示物などは、従業員数の多いポルトガル語、英語、日本語の3種類用意をして掲示します。
(3種類ともなるとすごい量になってしまいますが・・・)
国が増えると必要な言語も増えてくるため、追いつかないですよね。
結局英語でまとめてしまうのですが、英語もわからないと言われてしまうともうお手上げです。
製造の現場で働くみなさんは、同じ国の方がいらっしゃる場合
言葉が通じるためその方々に日々の仕事を教えてもらいます。
新人さんは同郷の先輩に教えてもらえるので安心です。
しかし、品質向上を目的とした教育となると、全従業員を対象に品質担当の社員が教えなければなりません。
そこで教育する上で主に行なっていたのがテストです。
例えば、
手洗いの方法が理解できているか?
開封作業をする際のハサミの使い方は?
など、日々行なっていることが正しく理解できているかをチェックします。
このテストも3種類の言語で作成していましたが、
ある日、タイ出身の方から英語も日本語も読めない・・・と言われました。
その方、日本語を話すことはできるのですが、ひらがな・カタカナ・漢字の3拍子揃った日本がは読むのが大変・・・
話すのは上手いけど読めない方、本当に多いです。
読めないとなるとテストができませんよね・・・
そこで、
テストはなるべく言葉を使わずに、イラストで選択できるように工夫をしました。
他にも解答中は社員がそばにつき、わからない言葉などを説明して回答してもらいました。
解説してたらテストじゃやないじゃん!と思いますが、正しく理解できているかを確認するだけなので、
そこまで問題ではありません。
教育方法に関しては様々な方法がありますが、
日々の業務が正しく理解できているかを確認をし、できていない場合は教育する
これができるのであればどんな方法でもやりやすい方法で行えばいいと思います。
日本人と外国人では、国によって衛生管理の感覚がかなり違ってきます。
正しく理解してもらってから作業することで、全体の品質を上げることができるので、
言葉が通じないから・・・
とめげずに教育に取り組んでいって欲しいです。
今年大活躍だったラグビー日本代表のように、
様々な国の人たちがONE TEAMとなってお店や工場を盛り上げていけたら最高です!
従業員教育の方法についてもHACCP導入で見直すことができるので、
同時に取り組めるといいですね(^O^)
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